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資産運用を始めた話、会社の若手に向けて

ここに書いてあることはあくまで私の私見であり、この話を信じて金銭的な損害が生じても私は一切の責任を負いません。

この記事は誰向けか

この記事は主に私の働いている会社の若手に向けて書いています。

私は今年(2023年)で38歳になりますが、自分の資産をどう形成していくのかということに非常に無頓着に生きてきました。最近はFIREなどというワードが流行していますが、古くは「金持ち父さん貧乏父さん」など資産形成に関して情報というはそれなりに見てきたはずなのにです。

今回いろいろ調べるにあたり、もっと早く資産運用について考えるべきだったと思ったのと、うちには若い社員がたくさんいるのでちょっとでも参考になれば良いなと思いこの記事を執筆することにしました。

もちろんすべての人が投資できる状態にあるとも思ってないですし、場合によってはこの話を読んで気分を害するかもしれません。ただ、知識として知っておくことに損はないと思います。

また、なぜわざわざ個人ブログでの発信という形をとっているかというと、

  1. いきなり講釈をたれてくるおっさんというのは鬱陶しい
  2. 日本では資産運用や投資の話をすると怪しい話と勘違いされる
  3. 2のような背景から会社でこの話をするのは憚れる

という理由からです。

もちろんここに書くことが絶対的に正しいなどという気はありませんが、一応わたしなりに考えた結果ですのでとりあえず話を聞いてほしいですw

資産運用をはじめたきっかけ、日本円での貯金は増えないどころかリスクである

まずこのことについて考えたきっかけは、現金貯金がけっこうあるから何かしたいね、という話を妻としていたところからです。

わたしも社会人になって15年がたちました。それなりに頑張って働いてきたのと、あまりお金を使わない性格も手伝ってそれなりの額の貯金を貯めることができました。ただ、銀行にお金を貯めておいても何にもならないので、使うか投資に回すかしたいと思ったのです。

また、最近の円安騒動を見ていると日本円で資産を保有しているというのは最早ちょっとリスクかもしれないなと思いました。私達の世代は(日本に暮らす多くの世代はそうでしょうが)、円が金融資産であり、その価値が将来的に大きく下がるという感覚はほぼないと思います。なぜならば、生まれてからこのかた円の価値(主に現在の基軸通貨であるドルに対する円の価値)は多少の変動はありつつもほぼ一定であったからです。

なので、貯金さえしておけば、増えはしないが世界的な資産の価値として減るということはまずないという感覚を持っているのではないでしょうか。

しかしながら、みなさんもご存知のように日本という国ははっきり言って斜陽です。もちろん私も日本を良くしたいと思っていますが、様々な環境を鑑みると長期的には厳しい状況になっていくでしょう。よって今後日本円の価値が高まる可能性より、相対的に低くなる可能性のほうがおそらく高いと思います。

よって私は日本円で資産をもっていることはあまり良い状態ではないと判断し、日本円以外の金融商品に資産を移すことに決めました。

シミュレーションしてみる、国が投資を推進する理由

まず、資産運用(投資)をするとどのくらいお金が増えるのか計算してみました。

仮に今300万円の現金があるとして、それを利回り5%の金融商品(このくらいの利回りの商品は実際に存在します)に突っ込みます。そこから3万円ずつ月に積み立てて20年運用すると20年後には2,000万円になっています(総積立額は1,000万程度)。

なんとこれだけ老後2,000万円問題が解決してしまうのです。このくらいの初期投資と積立額なら割と現実的だと思いませんか?なんでこうなるかというとこれは複利の力なのですが、長くなるのでここでは解説しません。

シミュレータがあるので変数をいじっていろんなパターンを試してみるとイメージが湧きやすいです。

資産運用かんたんシミュレーション|資産形成について|アセットマネジメントOne

そして、これこそがNISAやらなにやらで国が投資を促進している理由なのです。要は「年金などの国内での仕組みではみなさんの老後を保証できないかもしれないので、日本円にまだ価値のある今のうちに投資にまわして自分で資産形成してくださいね」というメッセージです。

なぜ若いうちに知っておくことが大切か

冒頭に会社の若手に向けてと書きましたが、なぜ若いうちにこのことを知っておく必要があるかを説明します。

それは単純に結果に対する時間的なアドバンテージが大きいからです。

先の利回り5%、初期投資300万円、月々の積立3万円の例にとると、仮に10年運用期間を伸ばす(つまり30年運用する)と最終的な額は3,800万円になります(総投資額は1,380万円)。

つまりはとにかく早いうちに投資を開始し、時間を味方つけることが大切なのです。

仮にあなたが23歳だと38歳の私と比較したときに15年もアドバンテージがあるのです。この話を読んでやるかやらないかは置いておいても、早く知っておいて損はありません。

参考にした書籍

私には資産運用の知識など皆無だったのでとりあえず本を読んでみました。主に読んだ本は以下の2冊です。どちらの本も非常に高いレビューを得ており私としてもおすすめです。また投資関係の会社に勤める友人にもこれらの本の確からしさを聞いたりもしました。

これらの本の言っていることはまとめるとだいたいこうです。

「節約し、(できれば事業や給与所得で)まとまったお金を貯めて、すぐに使う予定のないお金でインデックスファンドに投資せよ、しかも長期間」

インデックスファンドとは、特定の株価指数(インデックス)と連動するように作られた投資信託のことです。インデックスとは、身近なものだと日経平均株価東京証券取引所プライム市場上場銘柄から選定した225銘柄から構成される平均株価)があります。

インデックスファンドは、この銘柄の株に対して分散して投資できるようにしたものです。つまり例えば、日経平均のインデックスファンドがあった場合、これに投資すると資産はだいたい日経平均の推移に合わせて増減するということです。

このインデックスファンドへの投資は、一定程度確からしいと私は判断しました。また、どうせ眠らせているだけの貯金なので最悪ちょっとくらい損をしてもいいと思い、この方法を試してみることにしました。

実際やっていること

ここまで長々と書いてきましたが、実際に今私がやっていることを紹介します。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?Param6=189311199

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?Param6=10331418A

この2つのインデックスファンドに現預金を一定程度移しました。

S&P500はアメリカの主要500社のインデックスであり、オール・カントリーのほうは全世界の多くの株式のインデックスです。ざっくりいうとアメリカの強い成長力の中で分散したものと、もうちょっと安全に全世界に分散したものという感じです。

どの商品を選択するかは宗教戦争みたいなものがあるようで、私も詳しくはわかっていないのですが、得られた知識や知人からのアドバイスでこの2つに分けて投資することにしました。

けっこう思い切ったことをしているようですが、実はこれまでWealthNaviというロボ投資のサービスを使っており、多少の感覚はあったので踏み切ることができました。WealthNaviでは4年弱運用していますが、ときにプラス、ときにマイナスと上下はしているものの、長い期間で見れば資産は増えています。

お金を眠らせておくのはもったいない

この歳までただただ貯金をしてきた私がいうのもなんですが、現金を現金のまま必要以上に置いておくのは本当にもったいないです。

もちろんなにかあったときの備えは必要ですが、それ以上に使うあてがないならば、使う方法を考えるなり、投資に回すなりしたほうが私は良いと思います。

ここで書いたことが正しいかどうかわかるのは2,30年後ですが、わたしなり考えてこういった意思決定をしてみました。みなさんもよく考えてお金の使い道を決めてください。