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ICL体験記と感想、ICLはおすすめか

昨年の11月にICL手術をしたのですが、けっこう感想を聞かれるのまとめておきます。ICLは目のなかにコンタクトを埋め込んで視力矯正をすることです。Implantable Contact Lens。

なぜICL

コンタクトレンズをつけ外しするのがめんどくさくなった。この一言です。

加えてコンタクトレンズに将来的に払う金額とICLの手術代を比べたときに、長い目で見ればペイしますし、それで快適な生活が手に入るならやってみようと思いました。まわりでけっこうやってる人が多かったのも背中を押しました。

まあ、あとはなんとなくやってみたくなったからやりました。

レーシックとの比較

よくレーシックとどっちがええねんみたいなことが話にあがると思います。ここでは細かい比較はしませんがざっと以下のような違いだと理解しています。

  • レーシック
    • 不可逆(角膜を削るため)
    • 手術は比較的用意(レーザーでピーッってやるらしい)
    • ICLに比べると安価(20-40万円)
    • 術後の見え方はICLに劣る
    • 視力が低すぎるとできない
  • ICL
    • 可逆(最悪コンタクトを取り出せる)
    • ガッツリ手術(レンズ埋め込むので)
    • レーシックに比べると高い(50-100万円)
    • 術後の見え方はクリア
    • 視力が低くてもできる

最初はレーシックのつもりでしたが、診察時に特にこだわりないならICLにしとけと言われたのでICLにしました。

手術までの行程

わたしの行程はこんな感じでした

1. 初回診察、手術可能かチェック、視力等検査1回目

予約して初回の診察を受けます。この際3日前からコンタクトを外して生活するようにと言われました。地味に面倒でした。

視力検査をして、なにやらよくわからない機械(5,6種類くらい)でいっぱい検査されて、その後診察です。私は診察時にレーシックにするのかICLにするのか相談してICLにすることになりました。

手術までの日程や、代金の支払い、同意書へのサインなどもこのときにやりました。

私が行った院ではその場で申し込むと代金が安くなるプランがあって、その場での決断を求められました。たぶんどこも同じようなことをしてるのだと思います。直前でレーシックからICLへチェンジしていたのでちょっと不安感もありましたが、面倒なのでその場で決めてしまいました。

手術までの日程を絶対に崩すなと念を押され開放されます。朝10時くらいに行って終了が14時近いという長丁場でした。

2. 視力等検査2回目

目の中にいれるコンタクトレンズは一回入れたらそうそう取り出せないので誤差がないようにダブルチェックするとのことでした。この際も3日前からコンタクトを外して生活するようにと言われました。地味に面倒でした。

3. 手術当日まで

手術日の3日前からコンタクト禁止で、抗菌目薬を定期的に指すように指示されます。手術の予約の取りやすさにもよると思いますが、私は初回診察から手術まで1ヶ月半くらいかかりました。

4. 手術

朝一で手術でした。手術の行程はこんな感じ。

  • 待合室で待ちながら瞳孔を開く目薬やなんやらを指していく
  • 準備整ったら着替えて手術室へ(がっつりオペ室でビビる)
  • 麻酔目薬を定期的に指していく
  • いざ手術へ
  • 目が閉じないように粘着力の高いテープでまぶたを固定
  • 消毒液をジャバジャバかけられながら手術開始
  • たぶんレーザーメス的なもので目を切開
  • コンタクトレンズを挿入、かなりグリグリされる
  • 挿入中、一瞬なにも見えなくなるのでかなり恐怖
  • 片目につき10分〜15分くらい

手術自体は正味30分くらいなのですが、待合室とオペ室に寝そべってからの待ち時間が長く、その間ずっと緊張してたのでめちゃくちゃ疲れました。

また、手術自体も不快感と恐怖感がけっこうあり、私の2度としたくない体験ランキングのかなり上位にランクインしました。

男はビビりだからという理由で奨められて、リラックスのための笑気ガスという弱めのガス麻酔みたいなものを吸っていたのですが、まったく効果を感じませんでした。

ちなみに痛みはまったくないです。ただただ怖い・不快という感じです。

5. 手術終了後

手術が終わって1時間くらい目を閉じてじっとしてるよう指示されます。鏡で目を確認すると写輪眼みたいになっていて、血がけっこう流れ出ていたのでビビりました。1時間の待期は多動気味なわたしとスマホに毒された現代人にはけっこうつらい時間でしたが、神経が太い人なら眠れるのかもしれません。

1時間経って診察を受けて問題なければ帰宅できます。正直かなり見えづらかったですが、自力で電車に乗って帰りました。

6. 術後の過ごし方と定期診察

翌日、2日後まではPCやスマホを見るなど目を多く使うようなこ事はしないように言われます。わたしは仕事も有給をとっておきました。

また、1週間は保護メガネを常時着用の上で洗顔・洗髪禁止です。わたしは冬場だったのでよかったですが、夏場だとかなりつらそうだと思いました。2週間は激しい運動(筋トレなども含む)のしないようにとのことでした。

あんまりないと思いますが、1ヶ月は飛行機の国際線への搭乗もダメだそうです。たぶん気圧が低くなると傷口が開くんだと思います。

見え方の経過は、

  • 当日: かなりぼやける、目を開けているのがつらい
  • 2日後: まだぼやける、またちょっと目をあけてるのがつらい
  • 1週間後: だんだんにちゃんと見えるようなる、充血はまだある
  • 2週間後: かなり違和感がなくなる、充血は少し残ってる感じ
  • 1ヶ月後: 充血はほぼなくかなりクリアに見えるように

という感じで、1ヶ月もすればほぼ違和感なく生活できるようなりました。

定期検診は、翌日、3日後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後にあり、その間、3種類の目薬を1日に何回も指すように言われます。頻度は術後まもなくは8回、その後は6回、4回と減っていきます。これがけっこう面倒で、たぶん多くの人は途中でやめてるのではないかとも思います。わたしはマジメなのでちゃんと最後までやりきりました。

3ヶ月の検診が終わったら晴れて開放されます。この頃にはまったく違和感なく過ごせていました。こんにちは、クリアな世界。

病院選びと費用

病院選び

このあたりが候補として出てましたが、自宅からのアクセスの良さで「冨田実アイクリニック」でやりました。

比較がないので正直よかったのかわかりませんが、まあ、いまのところ目は問題なく見えてます。ICL 東京 おすすめとかで適当に検索してgoogle mapのレビューなどを見て決めればいいと思います。

クリニックが潰れて定期検診が受けれなくなったという話もきいたので潰れそうなところは避けましょう。

ICLの費用

費用は総額で70万円弱でした。

コンタクトレンズ代が消毒液なども合わせると年に3万くらいだと考えると20年ちょっとでペイする計算です。その間生活が楽になることを考えると、払ってもよいかなと思える金額だと感じました。

総評、ICLはおすすめか

ICLは現金に余力があるならやってもいいと思います。

手術の恐怖、診察の面倒くささ、術後のダウンタイムなどなど割とお金以外にももかるので、めちゃくちゃおすすめかというと微妙なところです。

コンタクトがすごい煩わしいとか、新しいことに興味があるとかに加えて資金余力があるなら検討してもよいかなという温度感です。わたしは2度とこの手術は受けたくないです。

ただ、コンタクトをしなくて良くなるというのは圧倒的に楽ですし、今の所は見え方などにも問題ないので終わってしまえばやってよかったな!という感想です。

うけるなら冬場にすることをオススメします。

以上、ICL体験記でした。